工業会の2つの夢の実現へ

1980年代初め、日本経済は製造業を中心に黄金期を迎えた。だが、マクロ的に見ると、その勢いは意外にも長くは続かず、中でも転換点となったのがプラザ合意にあったとされている。中小製造業は、量から質への転換を余儀なくされ、その後バブル崩壊やリーマンショック、東日本大震災、新型コロナウイルスと続く激動の時代の中で、プレス産業は成長の方程式を求め続けている。わが国の中小製造業がものづくりの復権を果たす上で必要なのは、教育の拡充と生産性の向上である。「デジタル技術活用による業界活性化プロジェクト」により、教育の拡充と生産性の向上という2つの夢を実現したい。